『文読む月日』-2月11日

文学

人生は、それが人生の掟の、換言すれば、神の掟の遂行である度合いに応じて、善き人生というべきである。

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

何のために生きているのかという疑問についての答えの一つを提示していますね。
善き人生を送ることを生きる目的にしなさいと。

物質的な欲求よりも精神的な成長(信仰の実践)をすると心が満たされるよという思想なのですが、神の掟は何なんだろうと思いますね。
まとまっていませんからね。たとえ話は多いのですが。

新訳聖書にたとえ話が多いのは、当時の古代ローマ帝国からの圧政を受けていた影響が大きいそうで、体制側に気付かれずに弱者が気付きを得て啓蒙される手段としてたとえ話が有効だったそうです。
(『イエスの譬え話1. ガリラヤ民衆が聞いたメッセージを探る』山口里子 著)

そのおかげで現在に至るまで色々な解釈が生まれ人生の目的さえ筋道が立ちません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました