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文学

『文読む月日』-5月19日

この記事について万人に向かって、この私のように振る舞え、と言えるように行動せよ。(カントによる)(訳註「汝の行為の格率が、同時に万人にとっての行為の格率でありうるごとく行為せよ」――カント)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北...
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『文読む月日』-5月18日

この記事について己れの霊を浄め、疑惑から解放された人にとっては、天は地よりも近い。五官が与えるすべての知識に通じている人でも、物の真の本質を知らなければ、なんら益するところはない。あらゆるものについての真の知識とは、そのなかに物自体としての...
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『文読む月日』-5月17日

この記事についてアッシジのフランチェスコの言葉によれば、まったき喜びは、不当な非難を忍び、その肉体的苦悩に堪えながら、その非難、その苦悩を自分にもたらした者に敵意を懐かないところにある――すなわち、いかなる人々の悪も自分自身の肉体的苦悩もけ...
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『文読む月日』-5月16日

この記事についてある人が不幸な生活をしている場合、その原因はただ一つ――信仰の欠如である。社会全般についても同じことが言える。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳今SNSでこんなこと発信したら炎上しそうな内容です。...
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『文読む月日』-5月15日

この記事について迷誤へ至る道は無数であり、真理へ至る道はただ一つである。(ルソー)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳真理と迷妄の本質的な違いを言い表した言葉だと思います。特に複雑化した現代社会では複雑故に迷妄が起...
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『文読む月日』-5月14日

この記事について霊の神性を意識すれば、人生のあらゆる災難も恐ろしくなくなる。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳人生の災難というのは物質的な世界の災難ということなので大したことないと思えるという話ですね。こう考えら...
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『文読む月日』-5月13日

この記事について友を探し求める者は哀れなるかな。なんとなれば、真に忠実な友は自分自身のみであり、外に友を探し求める者は、自分自身に対して真に忠実な友ではありえないからである。(ソロー)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二...
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『文読む月日』-5月12日

この記事について今すぐにもこの世に別れを告げねばならないかのような、残された時間を思わぬ贈り物と受け取るような気持で生きるがよい。(マルクス・アウレリウス)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳映画『最高の人生の見つ...
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『文読む月日』-5月11日

この記事について"汝らの天の父の完全なるがごとく完全なるべし"(訳註――「マタイ伝」より)。神の完全性、すなわち万人にとっての最高善の理念こそ、全人類の目指す究極目標である。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳マタ...
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『文読む月日』-5月10日

この記事について手で触れることのできるものだけが存在すると考えるような人々は、まだまだきわめて無知蒙昧な人々と言うべきである。(プラトン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳プラトンはイデアを目指す哲学者でしたから...