文学

『文読む月日』-1月22日

この記事について一人一人の肉体のなかには、みんな同じ神的本源が宿っている。それゆえ一人の人間だろうと人間の集団であろうと、その神的本源と肉体との結合体を、すなわち人命を破壊する権利はないのである。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ ...
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『文読む月日』-1月21日

この記事についてわれわれは、世のなかで一番大事なことは、何か目に見える仕事、たとえば家を建てるとか、畑を耕すとか、家畜に餌をやるとか、果物を収穫するとかいった仕事であって、自分の霊などといった、なんだか目に見えない代物のことを考えるのはちっ...
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『文読む月日』-1月20日

この記事についてわれわれが生まれるとき、われわれの霊は肉体という柩の中へ置かれる。しかしこの柩、つまりわれわれの肉体は徐々に滅んでゆき、われわれの霊はますます解放されてゆく。そして肉体が死亡したとき、霊は完全に解放されるのである。(ヘラクレ...
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『文読む月日』-1月19日

この記事について個人生活にしても、社会全般の生活にしても、掟はただ一つ、その生活を改善したいと思ったらそれを放棄する覚悟をしなければならない。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳トルストイ晩年の小説『復活』では、信...
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『文読む月日』-1月18日

この記事について真に必要な唯一の学問は――人間いかに生くべきかについての学問である。そしてそれは万人の手に届く学問である。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳現代のように高度な技術や複雑な専門知識が発達しても、古代...
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『文読む月日』-1月17日

この記事についてもしも諸君が人に向かって善を教えることができるのに、それをしない場合、諸君は己の兄弟を失うことになる。(中国の格言)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳中国の格言、というのが出典が無いので何かは不明...
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『文読む月日』-1月16日

この記事について似而非信仰の要求に屈すること――そこに人々の不幸の最大の原因がある。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳似而非(えせ)信仰を求めてくる主体として、トルストイの作品の中で最もよく出てくるのは当時の教会...
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『文読む月日』-1月15日

この記事について単に道徳的生活のみを求めず、道徳を超えるものを追求せよ。(ソロー)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳今日のテーマは難しいのですが、おおざっぱに言うと、人と神の関係において人はどう生きるべきか?とい...
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『文読む月日』-1月14日

この記事について人々は愛によって生きる。自己愛は――死のはじまりであり、神と人々への愛は――生のはじまりである。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳愛というのは言う人や文脈によって様々な使われ方をしますが、トルスト...
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『文読む月日』-1月13日

この記事について善き人とは誰か?信仰を有する人のみが善き人である。しからば信仰とはなんぞや?信仰とは己の意思と良心との、換言すれば普遍的理性との調和の謂である。(中国の仏教)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳信仰...