文学

『文読む月日』-6月20日

この記事について 人々が人肉を食って、それを別に悪いことと思ってない時代があった。今でもまだそうした野蛮人がいるにはいる。でも人々は次第に、人肉を食うことをやめていったのだ。同様に今でも人々は、次第に動物の肉を食うことをやめつつあり、まもな...
文学

『文読む月日』-6月19日

この記事について 汝の良心が是認しないことは、いっさいこれを避けよ。 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 トルストイはカントと違って簡単明瞭でいいですね。人生のルールはこれだけです。というのも、人間の本性は良心に...
文学

『文読む月日』-6月18日

この記事について われわれの霊のなかには、もしわれわれがそれに対してしかるべき注意を払うならば、必ず最大の感嘆の念をもって眺めずにいられない何者かがある(その感嘆の念が当然のものであるならば、それは同時に必ず、われわれの霊を高めずにはおかな...
文学

『文読む月日』-6月17日

この記事について 戦争の場合ほど、人々の行動のなかに外部からの教唆の力の結果が、すなわち理性への聰従でなくて、人の伝えへの聴従の結果がはっきり現われることはない。幾百万の人々が、彼ら自身ちゃんと、それが愚劣で、醜悪で、有害で危険で、破壊的で...
文学

『文読む月日』-6月16日

この記事について 一般社会悪を克服するには、ただ一つの方法がある。すなわち自分自身の生活の道徳的完成に精進することである。 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 周りに流されるなよということですね。一般社会悪ってな...
文学

『文読む月日』-6月15日

この記事について もしある人を、その人のなかの神、すなわち善を愛することなしに愛するならば、そのような愛は、結局、幻滅と苦悩をもたらすだけである。 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 精神、霊、愛、善は同じように...
文学

『文読む月日』-6月14日

この記事について 自分自身を、厳しく、仮借なく批判すればするほど、われわれは他人を、より正しく、より寛大に批判するようになるであろう。(クン・ファウ・ジイ) 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 箴言よりもクン・フ...
文学

『文読む月日』-6月13日

この記事について 私は、当人のなかにまだ失われずに残っている善の分子を介してでなければ、何人をもよりよき人にすることはできないし、当人のなかに失われずに残っている智慧の分子を介してでなければ、何人をもより賢くすることはできない。(カント) ...
文学

『文読む月日』-6月12日

この記事について 善き業を果たせば果たすほど、より多くの生命が人間に加わってくる。(ジョン・ラスキン) 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 度々出てくるジョン・ラスキンですが、この人は19世紀イギリスの思想家・芸...
文学

『文読む月日』-6月11日

この記事について 罪悪を避け、それに打ち克つためには、何よりもまず、すべての罪悪の根源が悪しき思想にあることを認めねばならない。われわれはすべて――われわれの思索の結果にすぎないのだ。(仏陀) 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作...