『文読む月日』-5月17日

文学

アッシジのフランチェスコの言葉によれば、まったき喜びは、不当な非難を忍び、その肉体的苦悩に堪えながら、その非難、その苦悩を自分にもたらした者に敵意を懐かないところにある――すなわち、いかなる人々の悪も自分自身の肉体的苦悩もけっして破壊できないような、真の信仰と愛の意識のなかにある。

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

真に霊的な成長のみを人生の価値に思えるようになると、現世のことなど取るに足らないことのように思えるということの極みでしょうか。
どんな苦境にあっても揺るがないことを確認できるという点では不当な非難も肉体的苦悩も、それをもたらす者も有用とかんがえられるでしょうが、それが喜びというのは行き過ぎなきもしますね。
マゾヒズムすら感じます。

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