『文読む月日』-2月6日

文学

われわれはよからぬことのゆえに欲望し、動揺し、苦悶する。真のよきものは、そうしたわれわれの欲望とは無関係なばかりでなく、むしろ欲望に反して、またしばしばよからぬことゆえの動揺や苦悶を味わったあとで、はじめて獲得されるものである。

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

トルストイは欲望の生活を反省して信仰にのめり込んだ人ですから、実体験からきた感想なんだと思います。
しばしば肉体が衰えるにしたがって精神が成熟していくとか、欲望にあらがう努力こそが大事であるとかいう考えが出てきます。
やはり欲望は悪者です。

キリスト教のいい所は懺悔すればスッキリ転換できるところですよね。
本当に変われれば建設的だと思います。

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