『文読む月日』-12月31日

文学

時間はわれわれのうしろにあり、またわれわれの前にあって、われわれとともにはない。

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

大晦日のテーマは自己啓発本みたいな、今を生きようという内容でした。

今とはなにか、それは過去未来の間にある無限に小さな現在、常に過ぎゆく過去と未だ到来していない未来の接点、という風に書いてありました。

哲学的な観点では、霊肉二元論が登場していました。
時間は物体の動きの認識という立場で、肉体には物質間を識別する能力はないけれども霊が宿っているためにそれを認識できる、一方霊は永遠なので時間というモノはない、あるのは現在のみである、という時間の不思議さを宗教的にまとめていました。

年末になると毎年今年はいつにもまして過ぎるのが早かったなと思うのも不思議ですよね。
時間を感じるのは理性ですから動物的肉体性との依存性は少ないはずです。
霊が永遠なら体感時間も短くしないでおいてほしいものですね。

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