『文読む月日』-12月25日

文学

慈善はわが家ではじまるものである。もし慈善を行うためにどこかへ出かけなければならないと言うのなら、君の行いたがっている慈善は本当の慈善とは言われない。

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

今日の箴言には共感します。
どこに行っても人はいるのですから、自分がよく知りもしないところへ云々やる必要はないと思っています。
自分の手が届く範囲で、もっというと自分が助かってから人を助けるのがよいと考えています。
そうでないと自分が助けてもらわないといけない立場になってしまう懸念もありますしね。

また、よく知らないところへの行為の動機はしばしば他人に褒められたいという利己心の場合があると思います。
利己心が根底だと、ある時はたまたま他人へ利益を与えてもある時は足を引っ張ったり、悪く言うと害を与えることもあり得ます。
自分が褒められたくてやりたいので、他人の気持ちや利害まで心配りできないことがあるという想像ができます。

で、まずは自分が善く生きようということですね。
周りからは逆に冷たく見られてしまうかもしれませんが。

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