われわれは一人一人自分自身で、自分と世界および神との関係を樹立しなければならない。
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳
トルストイが当時のロシア社会の風潮や教会キリスト教への不信感からの反発で信仰に目覚めたからか、精神の自立ということを重視しているのかなと思います。
人生の意味や価値(特に神や世界との関係を通して)は自分自身で問い、探し、築き上げるべきだという思想が見て取れると思います。
このようなことは他人から与えられるものとして受け取るのではなく、自分の人生に対する己の責任において主体的に、理性で、時に自己省察しながら選択し体得していくものである、というお説教が聞こえてきます。
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