『文読む月日』-7月25日

文学
汝がそのために苦しむ悪の原因を、汝自身のなかに探すがよい。ときにはその悪は、端的に汝の行為の直接の結果であり、ときには複雑な経路を辿って汝へ戻るものであるが、いずれにせよ、常にその原因は汝自身のなかにあり、それを逃れる道は、 汝の行為を改めることのなかにある。
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

自業自得とか、全部自分に返ってくるんやでの人の言葉と通じる考えですね。

大きく見れば自己責任と一蹴するような冷たい話のように見えますね。
実際のところ、キリスト教の話の中では善いことをしたのに悪で報いられたという話には、善いことをしたこと自体が善い事の報いであるというようなことを言ってみたり、悪いことをされたというと霊的に生きる者にとってこの世に悪い事は自分の中だけにしかないと言ってみたり、現世利益は度外視して当たり前みたいな考えが根底にあるような気がします。

精神的な成熟を第一にするのはいいのですが、現世利益を求めてはいけないは行き過ぎているように感じますね。
肉体がなければ精進もできませんからね。それに人類滅亡しませんか。方向性としては極端に言えば人類はいない方がよいというようなセカイ系の物語のような考えとも捉えられるような荒唐無稽ささえ感じます。
素直になれないとあらぬ方向に理屈を作っていってしまうという教訓にはなりそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました