『文読む月日』-6月1日

文学
悪いことをするよりも、何もしないほうがよい。
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

トルストイの話の中では、善を行うことに価値があります。
その反対である悪を行うことは、何もしないよりも価値がないことになるばかりか、価値を棄損する行いになります。
まあ普通に考えたら悪い事する人より何もしない人の方がいいですよね。

余談ですが、やらない善よりやる偽善を標榜する人がたまにいますが、悪ですよね。
というのも、偽善を少しはいい事という意味に誤解しているからだと思います。
偽善は、施される側からみたら迷惑ですから明らかに善ではありませんし、ともすると悪ですね。
かみ砕くと、やらない善よりやる悪事、ということになりめちゃくちゃです。
悪事はそれ自体が悪ですから、悪が必要な人はいないという点で全くいい言葉にはなり得ない標語ということになるでしょうね。
言葉の定義の行き違いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました