『文読む月日』-5月21日

文学

過ぎゆく一日一日を善事で飾るがよい

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

一日一善というやつですね。
色々な宗教で言われることですが、日本で色濃いのは仏教の教えでしょうね。

このテーマの他の箴言も、善を行うことの重要性を説いていました。
思うことに価値はなく、実践することに価値があるということがポイントになっています。

善というのも文脈によって様々な意味合いで使われますのでどんな風に使われているのか注意が必要です。
たとえば、ストア倫理学では財産、美貌、健康などは自己の領分外の善であるし、領分内での善では高潔さ、立派さだったりします。
大乗仏教では善は6つに分類されており、六度万行と定義されています。
トルストイの使う善について、仏教ほど分類されているのは見ていませんが、良心に従って行う立派なこと、信仰の実践や人類の融和を強めることが善行と考えられていると言えそうです。

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