友を探し求める者は哀れなるかな。なんとなれば、真に忠実な友は自分自身のみであり、外に友を探し求める者は、自分自身に対して真に忠実な友ではありえないからである。(ソロー)
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳
陰キャ感が強くていいですね。何となく好ましいです。
ソロー自身は19世紀アメリカの超絶主義者ですね。
定職に就かずに森に隠居したり旅行したりしてエッセイを出していたような人だそうです。
自身の心に焦点をあてて精神的な豊かさを重視したという点ではストア哲学に親和性がありそうです。
自分の領分の外に心を煩わせないというのはアドラー心理学などでも近年思い出された考え方ですね。
トルストイがまとめた思想の中にはこのようなものが多い気がします。
自然の秩序との調和を重んじ、自身自身の領分に深い洞察を求める、そして善を実践する、というのがトルストイが集めた色々な思想哲学の中心にあるように思います。
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