『文読む月日』-5月1日

文学

汝自らの行為を責めよ。 そして責めても絶望はするな。(エピクテトス)

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

罪を憎んで人を憎まず、の自分バージョンですかね。
さらに、罪を憎んで自分を憎まず、気にするな。という優しい友達みたいな言葉ですね。

エピクテトスは古代ギリシアの哲学者です。
彼の立場であるストア派哲学では、「変えられるもの(自分の意志・判断)」には集中し、「変えられないもの(運命や他人の行動)」は受け入れる思想がありました。
自分の領分だけに集中する、最近でいうとアドラー心理学もそうだったのではないでしょうか。

反省は大事だけど自己否定は不要。人間は自分の行為と内面には責任を持たなければならないが、間違いや弱さは人間の本性の一部でもある。大事なのは、間違いを嘆くことではなく、そこから正しく立ち直ることだ。という優しい思想でしたね。

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