『文読む月日』-2月4日

文学

理性的存在者の特質は、自由なるものとして己の運命に従う点にあり、動物に特有な運命との見苦しい争いではない、ということを忘れてはいけない。(マルクス・アウレリウス)

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

理性的存在者(人間)は動物よりも上位にあるし、自由な人は運命に従うものであるというのは現代人からすると何となく違和感がある気がしますね。

単純に理解すると、人間は単なる感情や衝動に流されるのではなく、理性を働かせて「運命」に向き合うべきであるという考え(ニーチェの「運命愛」に通ずるところがありますね)のストア派哲学の考えだと思います。

身の程を知って無駄にあがこうとしないというのは見苦しくはないですが、自己成長という点ではどうなのでしょうね。
何事もほどほどが良いとは思いますが。

コメント

タイトルとURLをコピーしました