『文読む月日』-2月14日

文学

われわれ一人一人の内部に神が宿っている。そのことを思い出すことほど、われわれを悪から遠ざけ、善行を援助してくれるものはない。

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

古今東西の宗教でも、大なる全体の一部が我々人間の精神であるというような考えは多くありますね。
キリスト教では「神の御霊が宿る」、ヒンドゥー教では「アートマンはブラフマンに等しい」など。
そのことを思い出すと悪から遠ざかれるのは、人間みな兄弟や、清廉な神の一部なのだから清廉に振る舞わなければというような誡めを思い出せるからではないでしょうか。

自分の精神が宇宙の一部であるというのは分かりそうで分からない、ちょっと分かるような感じなのですがまだまだオカルトチックですよね。
宇宙の粒子の一部が自分というのは分かりますが、精神と大いなる存在とかになると理解が追いつきません。

記憶が細胞にも宿っているとかいう話は聞きかじったことがありますが、宇宙の粒子に精神に相当する信号群みたいなものがあるとしたらロマンですね。
信仰とは別の話になってしまいました。

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