人生の掟は賢者にとっては最初不明瞭であるが、それを追求してゆくうちに、だんだん明瞭になる。人生の掟は凡人たちにとっては明瞭であるが、それに従って進むにつれて、だんだんぼんやりしてくる。(孔子)
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳
トルストイの作品の中で宗教色が強くなってくると度々出てくる、「神の国は近づきつつある。されどその世界はまだまだ遠い。頑張ろう」という内容でした。
正直このような内容は私にとっては(キリスト教徒ではないので)響かないエールのようにしか受け取れないのですが、面白いのは孔子の教えが出てくるところです。
当記事抜粋の箴言には訳者注で『論語』の該当部分を推察しているのですが、トルストイの解釈が大きいと感じており・・・
当時のロシアでトルストイが『論語』や『老子』をどのように読んだのか、興味があります。
とにかく、このようなエールがないとポジティブにやっていけない教えだとは思います。
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