『文読む月日』-12月10日

文学

誤った羞恥心は、悪魔の大好きな武器である。悪魔はそれによって、誤った高慢心による以上に成功を収める。誤った高慢心によっては、彼はただ悪を奨励するにすぎないが、誤った羞恥心によっては、善を阻止しうるのである。(ジョン・ラスキン)

この世界に悪はない。悪はすべてわれわれの心の中にあって、これを滅ぼすことは可能である。

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

赤信号みんなで渡れば怖くない、というのは実は怖いんだぞという内容の日でした。
(不道徳と感じることでも)みんながやっているから、社会的に求められているから、尊い仕事だから、という考えを受け入れてしまうことが悪を行う導入剤になってしまうということのようです。

よく他人を変えるより自分を変える方が遥かに現実的で楽だ。という話を聞きますが、トルストイの著作のなかでもよく言及されています。
この箴言ではそれに関連して、自分の心の悪を見逃さないように、自分を変えていこうという啓発になっていると考えています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました