汝らのうち最も大いなるものは、皆の僕とならん。およそ己を高うする者は卑められ、自らへりくだるものは高められん。(「マタイ伝」第二十三章一一、一二節)
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳
他者への奉仕や謙虚さが人間の本当の偉大さであるというような内容だと思います。
聖書の引用ですが、本来キリスト教は倫理的な教えを説いているという気持ちも伝わってきます。
(教会キリスト教や権威主義のキリスト教は非難していますが。)
現代では、この教えをサーバント・リーダーシップの源流とみることもあるそうですね。
ここで言わんとしていることは、真に価値ある生き方は他者に尽くし、謙虚に行動することだということだと思いますが、物質的・肉体的な欲求を追求する現代においても同じテーマでビジネスにも応用されるというのはこのテーマが普遍的であることの証のようで面白いですね。
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