子供に自己の内部の神性を自覚させることこそ、その両親や教育者たちの最大の義務だと私は思う(チャンニング)
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳
子供の教育について、最も大切なことは人間の精神に備わる良心に気付かせることだと言いたいのかなと思います。
チャンニングは、全ての人間が自分の中に善や真理、成長の源を持っているという普遍的な視点を持っているようで、この「神性」はそのような本質的な価値を象徴していると考えてよさそうです。
大人たちの価値観の押し付けや社会規範で縛るのではなく、良心による自律を促すことがよさそうです。
トルストイは刑事罰なども批判しており、それにも通ずるところがありますね。
こどもの教育は、厳しいしつけや競争ではなく、子供の内面的な成長を助ける、つまり人格を育む教育にこそ真価があるという考えだと思います。
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