文学

『文読む月日』-12月13日

この記事について本質的には、神を敬う方法はただ一つしかない――すなわち、己の義務の遵奉と、理性の諸法則にかなう行為がそれである。(リフテンベルグ)自分の言葉も他人の言葉も、とにかく言葉を信用しないで、自分の行為や他人の行為のほうを信用するが...
文学

『文読む月日』-12月12日

この記事についていかなるものにも抵抗できるけれど、善良さに対しては抵抗できない(ルソー)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳キリスト教的な思想の日でした。どんな悪行でも善意を挫くことはできない、善最強ということです...
気になること

量子コンピュータが暗号資産をハックできるようになったら?

このニュースを見てふと気になった。ビットコインなどの所謂暗号資産はブロックチェーンにその信頼性を委ねているわけですが、その理屈としては計算量の多さが物をいう世界のようです。簡単に言うと、取引に対して正しいかどうかを担保するのが計算量の多さな...
文学

『文読む月日』-12月11日

この記事について真にすぐれた食物は、汝ら自らあるいは汝らの子供らの労働によって得られた食物である(マホメット)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳今日は人間すべて農耕せよという内容でした。食料自給率の低さが取り沙汰...
雑記

反出生主義に対する私見

一時期よく見かけた、誰も生まれなければ不幸はないので子供をつくらないべきだ、という主張について私見を述べていきたいと思います。インターネットの片隅の一ページですので好きに書いていきます。1. 反出生主義とは大きく分けると、個人に対する不幸が...
文学

『文読む月日』-12月10日

この記事について誤った羞恥心は、悪魔の大好きな武器である。悪魔はそれによって、誤った高慢心による以上に成功を収める。誤った高慢心によっては、彼はただ悪を奨励するにすぎないが、誤った羞恥心によっては、善を阻止しうるのである。(ジョン・ラスキン...
文学

『文読む月日』-12月9日

この記事について悪党の最後の隠れ家――それは愛国心である。(サミュエル・ジョンソン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳トルストイは無政府主義と言われることがあるそうですが、そのような内容の日です。あくまで自分の良...
文学

『文読む月日』-12月8日

この記事について人生の掟は賢者にとっては最初不明瞭であるが、それを追求してゆくうちに、だんだん明瞭になる。人生の掟は凡人たちにとっては明瞭であるが、それに従って進むにつれて、だんだんぼんやりしてくる。(孔子)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・...
文学

『文読む月日』-12月7日

この記事について死は、われらの霊がそこに宿る形の変化である。形と、その形のなかに宿るものとを混同してはいけない。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳死に関するテーマの日です。トルストイは、人間は肉体と霊の二元論の存...
文学

『文読む月日』-12月6日

この記事についてわれわれが迷妄に陥るのは、正しく思索できないからではなく、間違った暮らしをしているからである。飢えたる者に食わせ、裸なるものに着せ、病めるものを訪れること――それはみな善いことであるが、それと比べものにならぬくらい善いことは...