taibonn

文学

『文読む月日』-2月21日

この記事についてわれわれの動物に対する行為には、なんら道徳的意味がないと思う迷妄、もっと平たく言えば、動物に対しては、われわれにはなんらの義務もないと思う迷妄、そうした迷妄のなかには、実に忌わしい残忍性と野蛮性が顔を出している。(ショーペン...
文学

『文読む月日』-2月20日

この記事について真の進歩、すなわち宗教的進歩と、技術的・科学的・芸術的進歩とを混同してはならない。技術的・科学的・芸術的業績は、現代に見られるように、宗教的頽廃のさなかにあっても非常に偉大でありうるのだ。神に仕えようと思ったら、何はさておき...
文学

『文読む月日』-2月19日

この記事について額に汗して自分のパンを手に入れることをしない人々のなかに、真に宗教的な理解と純粋な道徳性が存在することは、物理的に不可能である。(ジョン・ラスキン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳働かざるもの食...
文学

『文読む月日』-2月18日

この記事についてもし物事が我欲を離れ、我意を離れてなされるならば、何もかも容易に、何もかもうまく行なわれるであろう。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳たしかに私も思春期から若いころは大変でしたね。共感し同情します...
文学

『文読む月日』-2月17日

この記事についてある人々が、必ずはある人々より強くて利口であるから、平等なんて所詮不可能だ、とよく人々は言う。しかしながら、ある人々がほかの人々より強くて利口だからこそ、それこそ人々の権利の平等ということがことさら必要なのだ、とリッテンベル...
文学

『文読む月日』-2月16日

この記事についてわれわれは、建物や山や天体の巨大さに驚嘆し、あれは何百万フィートあるだろうとか、何百万ブードあるだろうとか言って騒ぐ。しかしながら、いかにも巨大に見えるそれらのものも、それを認識する者と比べれば無に等しい。まさに老子の言うご...
文学

『文読む月日』-2月15日

この記事について真実の言葉はいつも飾られることなく、かつ簡潔である。(マルセリン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳真理はシンプルで誰にでも分かり、多くの言葉を必要としないという考えはトルストイの作品でも、老子で...
文学

『文読む月日』-2月14日

この記事についてわれわれ一人一人の内部に神が宿っている。そのことを思い出すことほど、われわれを悪から遠ざけ、善行を援助してくれるものはない。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳古今東西の宗教でも、大なる全体の一部が...
文学

『文読む月日』-2月13日

この記事について人は善き生活に依ってのみ神に嘉せられる。それゆえ、正しく清らかで、善良で謙抑な生活以外の何かで神を喜ばせようと考えることは、すべて欺瞞であり、神に対する偽奉仕である。(カントによる)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ...
文学

『文読む月日』-2月12日

この記事についてわれわれ一人一人を死が待っている事実ほど確実なことはないのに、われわれはあたかもけっして死が訪れないかのような暮らし方をしている。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳前日のテーマが人生の目的でしたか...