『文読む月日』-7月15日

文学
・・・・・・されどわが心のままにはあらで、御旨のままになれかし。(「ルカ伝」第二十二章四二節) ・・・・・・されどわが望みのままにはあらで御旨のままに。(「マルコ伝」第十四章三六節) ・・・・されどわが意のままにとにはあらず、御旨のままに。(「マタイ伝」第二十六章三九節)
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

自分の意思ではなく、神に従いますという文が3つ取り上げられています。

ルカ伝の方は、イエスが「もしできるならこの杯(くるしみ)を取り去ってほしい」と願いながらも、「しかし私の意志ではなく、御心(神の意志)のままに」と祈る内容です。
マルコ伝も、「この苦しみを取り去ってほしい」という願いのあとに、「しかし私の望みではなく、あなたの御心を」と述べる場面です。
マタイ伝もイエスが「自分の意志ではなく神の意志を」と祈りの中で強調している場面です。

どの福音書でも、「苦しみを避けたい」というイエスの人間としての感情と、しかし「神の意志に従う」という信仰者としての覚悟が対比されて描写されている場面が取り上げられています。
肉体的な物ごと(快不快)では信仰は揺るがないという意思を伝えたいのだと思います。
精神が確固たるものであれば信仰は誰にも妨げられないものである、というのがキリスト教の厳しい世の中の耐え方、考え方として特徴的だと思います。

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