『文読む月日』-7月13日

文学
邦に道有るとき、貧しくかつ卑しきは恥である。邦に道なきとき、富みかつ貴きは恥である。(中国の金言)
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

『論語』泰伯第八13ですね。
しっかりした国で貧しいのは努力が足りない、いかがわしい国で富裕なのは卑しいことをしているものだ、くらいの認識ですがトルストイはどのような解釈でこの箴言を採用したのでしょうか。

人が自分の仕事の意味を理解しないで分業を進めることを憂いているのがこの日のテーマになっていました。
当時世界の産業革命に遅れて付いて行った帝政ロシアの労働の近代化、農奴解放、異民族の統治問題など、トルストイの意識としては自分たちは「道なき邦」に居るつもりだったのかもしれません。
その時代に貴族として不自由なく生活している自分への誡めとしてこの箴言を取り上げたのかもしれません。

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