『文読む月日』-6月29日

文学
主よ、われに力を藉し、清浄と謙抑と愛情とをもって汝の御旨を遵奉しつつ、常に喜ぶことを得させたまえ!
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

この文章を読むと、私たちからするとなんで神頼みなんだ自分で頑張りなさいと思うかもしれませんが、こういう型なんでしょうね。
祈りというのは自分を通して神を感じることでもあり、私は頑張るという型よりも、神様、私は頑張りますという心的関係の表れでもあるような気がします。
あと人間は不完全で弱い存在なので、頑張りますので力を与えてくださいという考えに至るのも自然に感じます。製造者責任のように。

まあ、そうなると最初からその力があるように作ってくれればと思うのですがそうなっていないということはそうする神はいないということですね。
そうしない神はいるかもしれません。そうしない神なので祈ってもそうしてくれない可能性が高そうです。

ちょっと意地悪な感じになってしまいましたが、あくまで文の型だと思うのでそのように頑張る宣言文を記載してくれただけと受け取りましょう。

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