善き業を果たせば果たすほど、より多くの生命が人間に加わってくる。(ジョン・ラスキン)
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳
度々出てくるジョン・ラスキンですが、この人は19世紀イギリスの思想家・芸術評論家です。
多くの生命が人間に加わってくるという言い方がきになりますね。人間が複数形なのか単数なのか分かりませんが、善き業を果たす人というイメージから何となく単数な気がします。
となると、生命が人間に加わるというのがこれまた何となく霊性が増す→精神の成長→神に近づくというキリスト教的な信仰のレベルアップみたいな感触がありますね。
信仰に生きるということは善を実践していくこと、という解釈は通底していますが、これはその実感を装飾的に言い換えたような感じがしますね。
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