何ごとが起きようと、勇気を失ってはならない。もともと人間としての君にふさわしくない悪事が起きることは絶対にありはしないから。
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳
とてもポジティブな言葉ですね。
トルストイは貴族の出で資産も教育も与えられた人生ですから庶民貧民のどん底は想像上のもの、伝え聞いたものだったはずです。少なくともそのような生涯ではありませんでした。
別に言っていることを真っ向から否定したいわけではないのですが、言う人がどんな人かというのも大事ですね。
とくにこういう短い文だとその理由やそう考えた経緯がないので納得できない部分も出てきます。
信仰・道徳が主題の本ですから、その理由としては神が与える試練は霊の成長のためなのでコントロールされているべきということなんだと思います。
前提が全然納得できませんね。
ポジティブになることは悪い事ではないと思うので、素直に受け取れたらいいですね。
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