子供を生むことを前提とした同棲こそ、正しい本当の意味の結婚である。いろんな儀式とか届け出とか取り決めとかが結婚を成立させるものでなくそうしたものはほとんどの場合、それ以前のすべての同棲関係は結婚ではなかったと認めるためのものである。
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳
おもしろいですよね。
1900年当時ですからジェンダー論争みたいなものは女子が働くか否かみたいな段階だったでしょうからこの言葉は異性婚が前提でしょう。
結婚はトロフィーや優遇を目的とするべきではないということですね。
もっと言うと、形式や儀式ですることに意味はないと。
しかし、産むことが唯一の目標であるという考えは今になっては少し過激に感じますね。
擁護すれば、結婚ということは産むことを前提とした同棲の状態に過ぎず、お互いが産むことを考えていないパートナー同士では形式や儀式としての結婚という考えはお互いを不要に束縛し不和を生むだけなんだとも考えられますね。
まあ、そういう同棲は不純だと怒られるのでしょうが。
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