われわれが互いに互いの生命のなかに生きながら幸福に暮らすこと、それが神の意思である。(ジョン・ラスキン)
『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳
ジョン・ラスキンはイギリスのキリスト教徒ですから、このど真ん中キリスト教的な隣人愛は素朴に出てきた言葉でしょう。
この人も富豪の生まれですから、庶民の感覚がどれほどあったかは分かりません。
ただ、労働者の権利や福祉の向上に関心をそそぎ、芸術家のパトロンにもなっていたようですから裕福なりに信仰を実践していたのだと思われます。
抑圧される者の信仰として広がったキリスト教がヨーロッパ世界に広まり、コモンセンスとなったのはすごいですね。
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