『文読む月日』-1月22日

文学

一人一人の肉体のなかには、みんな同じ神的本源が宿っている。それゆえ一人の人間だろうと人間の集団であろうと、その神的本源と肉体との結合体を、すなわち人命を破壊する権利はないのである。

『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳

誰しもが一度は考えたことがある、人殺しはなぜいけないのか、ということの答えの1つですね

ただ、これで納得させるにはこういうことをすっきり説明できないといけないと思います。
・霊は大いなる1つ(神)から分裂したものである
・個々人に宿る霊の本質はすべて同じ
・霊と肉体が結合されている状態が尊重されなければいけない

ただ、これもなんで?となりますよね。
・精神は肉体が作っているように思える
・人によって個性や特性は様々で分かり合えない人もいる
・霊が大事なのであれば肉体はむしろ足枷と捉えられるのでは
神を試してはならないという言葉では納得できませんから、あまり響かないと思います。
基本的人権って概念はすごくキリスト教的だなあと思ったり。
非暴力、他者尊重には大いに同感しています。

まだ生物学的に人殺しは淘汰されてきたとか、社会学的に協力しあった方が合理的に利益があるとかいう説明の方が納得感あると思います。

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