このニュースを見てふと気になった。
ビットコインなどの所謂暗号資産はブロックチェーンにその信頼性を委ねているわけですが、その理屈としては計算量の多さが物をいう世界のようです。
簡単に言うと、取引に対して正しいかどうかを担保するのが計算量の多さなので、計算量の多い取引明細が正しいとみなされる、と。
逆に言うと偽の取引の計算量が多くなったらそっちが正しいとされてしまいます。現在は正しい取引が最初に計算されるので、時間的に偽の取引は計算量が足りずに太刀打ちできないみたいな理屈です。
で、ちょっと調べてみたら、今回ニュースになっているのは105量子ビットを持つチップで、現在のスパコンが10の24乗”年”かかる計算を5″分”でできるようになるとのこと。
量子チップは周りの環境からの影響で量子の状態(結果)が変わりやすい弱点がありましたが、今回の進化は「量子エラー訂正」に求められる閾値より下回ったとのこと。
実用化が近づいているということですかね?
普通に考えたら、めちゃくちゃ早く計算されることを想定していないブロックチェーンですのでビットコインやばいんじゃないの?と思ったのですが・・・
2021年時点で既に解説記事がありましたね。
当時は70量子ビットで安全性が脅かされるのはまだまだ先というお話みたいでした。
一説には、危険なレベルになるには約5000個の論理量子ビットが必要とのこと。
(余談ですが、DMM Bitcionは業務廃止してSBI VCトレードに口座を移管するみたいですね)
ただ、ビットコイン開発の界隈では「量子耐性を持つ暗号方式」への移行が検討されているようですね。
なお、量子耐性を持つ暗号資産については実際に、QRL(The Quantum Resistant Ledger)などが既に市場にでまわっているようです。
(日本では未上場みたい。よく分からないしちょっと手が出しにくいですね。)
ビットコインほどのバリューをもつものがそのままやられてしまう、なんてことはないとは思いますが、技術の進歩を感じる気付きでした。
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