文学

『文読む月日』-3月12日

この記事について大事なのは、善き生活についてあげつらうことではなくて、実際に善を行なうことである(『タルムード』)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳繰り返し言われている、善の実践が大事という話ですね。思うだけの善...
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『文読む月日』-3月11日

この記事について子供を生むことを前提とした同棲こそ、正しい本当の意味の結婚である。いろんな儀式とか届け出とか取り決めとかが結婚を成立させるものでなくそうしたものはほとんどの場合、それ以前のすべての同棲関係は結婚ではなかったと認めるためのもの...
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『文読む月日』-3月10日

この記事について生きとし生けるものとの有縁を感ずる妨げになるいっさいのものを、汝自身から排除するがよい。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳隣人愛を説くキリスト教ですが、動物に対しては人間が食べるために作られたもの...
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『文読む月日』-3月9日

この記事について武装された世界と戦争、この二つがいつの日かなくなるとしても、それはけっして皇帝たちやこの世の権力者たちの手によってではない。彼らにとって戦争はあまりにも有利だからである。戦争は、戦争のおかげで一番苦しむ人たちが、自分たちの運...
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『文読む月日』-3月8日

この記事について誰もいないところでひとり祈るのはいいことだし、大事なことでもあるが、君が娑婆の喧騒のただなかにあって、昂奮したり熱狂したり苛立ったりしているときに祈るのは、何よりも大事なことである。そのようなときに自分の霊を思い神を思うこと...
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『文読む月日』-3月7日

この記事についてすべての肉体労働は人間を高雅にする。子供に肉体労働を教えないのは、――彼を将来掠奪者にする準備をしているようなものである。(『タルムード』)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳タルムードというのはユ...
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『文読む月日』-3月6日

この記事について神への愛なき隣人愛は、根のない植物のようなものである。神への愛なき人間愛は――われわれを愛する人間、われわれの気にいる人間、美しくて楽しい人間に対する愛にすぎない。そのような愛は、しばしば愛から憎へ転化するものである。神を愛...
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『文読む月日』-3月5日

この記事について人からよく言われたいと思うなら、自分で自分のいいところを並べ立てないがいい。(パスカル)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳この言葉は今の日本でも素直に受け取れる言葉だと思います。処世術みたいな箴言...
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『文読む月日』-3月4日

この記事について神は人々に食物を与え、悪魔が料理人を与えた。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳おもしろいですよね。この本、原典がある場合はカッコ内で出典が書いてあったりするのですが、ない場合はトルストイの言葉であ...
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『文読む月日』-3月3日

この記事について汝の右の手のなすことを、左の手に知らしむべからず。(「マタイ伝」第六章三節)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳親切や施しをする時には、右手でする場合左手にも知られないくらいこっそりやりなさい。とい...