文読む月日

文学

『文読む月日』-1月5日

この記事について言葉によって人々の心に互いの反感を煽り、彼らの合一をを妨げる人間になってはいけない。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳今日の箴言は現代のネットリテラシーにも通ずるところがありますね。トルストイ自身...
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『文読む月日』-1月4日

この記事について善き人々は、あえてそのことを意識せぬまま互いに助け合っている。しかしながら悪しき人々は、意識的に互いに敵対行動をとるものである。(中国の俚諺)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳今日は善悪観がテーマ...
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『文読む月日』-1月3日

この記事について私は苦しい。だから神に助力を求める。しかしながら私が神に仕えるべきであって、神が私に仕えるべきではない。そのことを思い出せば苦しみも軽減するであろう。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳今日のテーマ...
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『文読む月日』-1月2日

この記事について特定の教えを神の啓示ととる(だからそれは神学と呼ばれるのであるが)ことではなくて、われわれのあらゆる義務全般を神の誡めととることのなかに、およそ宗教の本質は存在する(カント)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北...
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『文読む月日』-1月1日

この記事について物質的毒物と精神的毒物の差異は、前者の大多数が不快な味を伴うのにひきかえ、新聞とか悪書とかいった精神的毒物は、往々にして魅惑的である点に存する。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳新年から鋭いお説教...
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『文読む月日』-12月31日

この記事について時間はわれわれのうしろにあり、またわれわれの前にあって、われわれとともにはない。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳大晦日のテーマは自己啓発本みたいな、今を生きようという内容でした。今とはなにか、そ...
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『文読む月日』-12月30日

この記事について君が恐れる人も、君を恐れる人も、これを愛することはできない。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳トルストイの生きた時代の世相の一つにナショナリズムがありました。帝国ロシアはポーランドやベラルーシ、リ...
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『文読む月日』-12月29日

この記事についてもしも私の兵士たちが物を考えはじめたなら、ただの一人も軍隊に残らないであろう。(フリードリヒ二世)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳自分が兵士だとしたらこんなこと言われたら怒ると思いますが。このフ...
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『文読む月日』-12月28日

この記事について学問とは、通常人々がその名で呼んでいるものではなくて、より高い、人々の幸福にとってより必要な認識の対象を取り扱うものである。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳学問については度々取り上げられますが、...
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『文読む月日』-12月27日

この記事について自分自身を単なる肉体的存在と観ずるや否や、人間はたちまち解きがたき謎、ほぐしがたき矛盾となる。祝福された人々の住むところとしての天国について語るとき、人々は通常、頭上の無限の空間のなかのどこか高い場所のことを想像する。しかし...