文読む月日

文学

『文読む月日』-4月17日

この記事について己れの生命の意義をはっきり理解するこもなしには、換言すれば、信仰というものを持つことなしには、われわれはいつなんどき従来の生活の基盤を放棄して、それまで呪っていたような生活の基盤に立ちはじめかねないのである。『文読む月日』ち...
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『文読む月日』-4月16日

この記事について人々は気が小さくて、しょっちゅう卑下してばかりいる。そして"われ在り、われ思う"と言う勇気さえ持とうとしない。(エスマン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳自分を卑下する人間とデカルトの命題が引き...
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『文読む月日』-4月14日

この記事についてもしも君が働きもしないで収入を得るならば、それはきっと誰かほかに、働いたのに収入がない人がいるのである。(メムノニードイ)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳しばしば経済はゼロサムではなくプラスサム...
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『文読む月日』-4月15日

この記事についてわれわれの行為そのものは、われわれに属するけれも、その行為の結果は早や天に属するのだ。(フランシスコ)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳このフランシスコは、イタリアのカトリック修道士、アッシジの聖...
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『文読む月日』-4月13日

この記事について偉大な思想はハートから生まれる。(ヴォーヴナルグ)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳リュック・ド・クラピエ・ド・ヴォーヴナルグという人らしいです。18世紀フランスのモラリストで、ロマン主義の先駆け...
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『文読む月日』-4月12日

この記事について神を求めない者にとってのみ、神は存在しない。神を探し求めはじめるや否や――神は君のなかにあり、君は神のなかにあるのだ。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳神を求めるというのは、自己反省してよき人間に...
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『文読む月日』-4月11日

この記事について悪の芽生えを監視せよ。その芽生えを指摘する霊の声があって、それが芽生えるや、われわれはなんだかばつが悪く恥ずかしくなるはずである。その声を信ずるがよい。そのとき立ち止まって探したら、きっと芽生えつつある欺瞞を発見するであろう...
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『文読む月日』-4月10日

この記事について目的地が遠ければ遠いほど、ますます前進が必要である。急がず、休まず、前進するがよい。(ヨセフ・マッジニ)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳千里の道も一歩からみたいな話ですね。おもしろくないのでヨセ...
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『文読む月日』-4月9日

この記事についてその全存在をもって善(神)を愛する人は、己の不死を疑うことができない。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳この考えも肉体と精神(霊)が別物であるという二元論の前提で考えられたものだと思います。己の不...
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『文読む月日』-4月8日

この記事についてまた悪、大いにはびこるによりて、多くの者の愛冷えん。(「マタイ伝」第二十四章十二節)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳イエスの終末論の一説が取り上げられていました。今日のテーマとしては宗教は戦争に...