文読む月日

文学

『文読む月日』-4月27日

この記事について人間というものは、いつも自分にとって最善と思われるような行為をするものだ、ということをよくわかってほしいし、けっして忘れないでいてほしい。もしその行為が本当に彼のために最善のものなら、彼は正しいわけである。またもし間違ってい...
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『文読む月日』-4月26日

この記事について己れの内なる神を意識しつつ神のなかに生き、神とともに生きよ。しかして言葉をもって神を定義せんと試みるなかれ。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳トルストイは様々な本の中で謙虚さ・同情心・良心は善き人...
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『文読む月日』-4月25日

この記事についてもともと人間の性は直である。この本来の直が生活しているうちに失われると、その人はけっして幸福ではありえない。(中国の金言)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳この箴言の出典は分かりませんが、近しいの...
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『文読む月日』-4月24日

この記事について何ごとが起きようと、勇気を失ってはならない。もともと人間としての君にふさわしくない悪事が起きることは絶対にありはしないから。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳とてもポジティブな言葉ですね。トルスト...
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『文読む月日』-4月23日

この記事について海の彼方に幸福を求めるな。真に必要なことを容易にし、必要ならざるものを困難にしたまいし神は褒むべきかな!(グリゴリー・スコオローダ)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳当時から自分探し系の人たちを揶...
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『文読む月日』-4月22日

この記事についてある人の、これは好きであれは嫌いという根本的性質は、時間的・空間的条件から生ずるものでなく、むしろ反対に、その人はこれは好きであれは嫌いという一定の性質を生まれながらに持っているために、時間的・空間的諸条件がその人に働きかけ...
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『文読む月日』-4月21日

この記事についてその人たち自身が自分を憐れがっていること、たとえば財産とか家族とか美貌とか健康とか世俗的栄誉とかを失ったということでその人たちを憐れむのではなくて、真に彼らの憐れむべき点、たとえば彼らが道徳心や清浄な理性や善き習慣などを失っ...
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『文読む月日』-4月20日

この記事についてわれわれは他人のために生きたとき、はじめて真に自分のために生きるのである。一見不思議に思われるけれど、実践してさえみれば、本当だということがわなるだろう。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳個人的に...
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『文読む月日』-4月19日

この記事について精神によって生きる人は、彼が味わうさまざま苦悩が、彼を自分の望む完成へのゴールへ近づけることをおのずと感じないではいられない。そのような人にとっては、苦悩もその苦味を失い、転じて幸福となるであろう。『文読む月日』ちくま文庫 ...
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『文読む月日』-4月18日

この記事について知らないということは、別に恥ずかしいことでも悪いことでもない。誰にしても何から何まで知るというわけにはゆかない。知らないことを知った振りすることこそ、恥ずべきこと、いけないことである。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルスト...