文読む月日

文学

『文読む月日』-2月24日

この記事についてわれわれは他人の前に自分を偽る習慣がすっかり身に付いていて、しばしば自分自身に対しても自分を偽りがちである。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳なんだか生き辛さを感じている人に向けた自己啓発本に書か...
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『文読む月日』-2月23日

この記事について人間は理性的存在者である。だのにどうして、社会生活を処理するにあたって、理性によらないで、暴力によるのだろう?『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳人類皆理性的存在者というところが理想論な感じがします...
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『文読む月日』-2月22日

この記事について神――それはわれわれが自分自身をその一部分として意識するすべての謂である。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳本日のテーマの中は、老子の「道」や神をどう認識できるかという内容でした。どこかにある人格...
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『文読む月日』-2月21日

この記事についてわれわれの動物に対する行為には、なんら道徳的意味がないと思う迷妄、もっと平たく言えば、動物に対しては、われわれにはなんらの義務もないと思う迷妄、そうした迷妄のなかには、実に忌わしい残忍性と野蛮性が顔を出している。(ショーペン...
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『文読む月日』-2月20日

この記事について真の進歩、すなわち宗教的進歩と、技術的・科学的・芸術的進歩とを混同してはならない。技術的・科学的・芸術的業績は、現代に見られるように、宗教的頽廃のさなかにあっても非常に偉大でありうるのだ。神に仕えようと思ったら、何はさておき...
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『文読む月日』-2月19日

この記事について額に汗して自分のパンを手に入れることをしない人々のなかに、真に宗教的な理解と純粋な道徳性が存在することは、物理的に不可能である。(ジョン・ラスキン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳働かざるもの食...
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『文読む月日』-2月18日

この記事についてもし物事が我欲を離れ、我意を離れてなされるならば、何もかも容易に、何もかもうまく行なわれるであろう。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳たしかに私も思春期から若いころは大変でしたね。共感し同情します...
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『文読む月日』-2月17日

この記事についてある人々が、必ずはある人々より強くて利口であるから、平等なんて所詮不可能だ、とよく人々は言う。しかしながら、ある人々がほかの人々より強くて利口だからこそ、それこそ人々の権利の平等ということがことさら必要なのだ、とリッテンベル...
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『文読む月日』-2月16日

この記事についてわれわれは、建物や山や天体の巨大さに驚嘆し、あれは何百万フィートあるだろうとか、何百万ブードあるだろうとか言って騒ぐ。しかしながら、いかにも巨大に見えるそれらのものも、それを認識する者と比べれば無に等しい。まさに老子の言うご...
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『文読む月日』-2月15日

この記事について真実の言葉はいつも飾られることなく、かつ簡潔である。(マルセリン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳真理はシンプルで誰にでも分かり、多くの言葉を必要としないという考えはトルストイの作品でも、老子で...