文読む月日

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『文読む月日』-5月13日

この記事について友を探し求める者は哀れなるかな。なんとなれば、真に忠実な友は自分自身のみであり、外に友を探し求める者は、自分自身に対して真に忠実な友ではありえないからである。(ソロー)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二...
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『文読む月日』-5月12日

この記事について今すぐにもこの世に別れを告げねばならないかのような、残された時間を思わぬ贈り物と受け取るような気持で生きるがよい。(マルクス・アウレリウス)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳映画『最高の人生の見つ...
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『文読む月日』-5月11日

この記事について"汝らの天の父の完全なるがごとく完全なるべし"(訳註――「マタイ伝」より)。神の完全性、すなわち万人にとっての最高善の理念こそ、全人類の目指す究極目標である。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳マタ...
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『文読む月日』-5月10日

この記事について手で触れることのできるものだけが存在すると考えるような人々は、まだまだきわめて無知蒙昧な人々と言うべきである。(プラトン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳プラトンはイデアを目指す哲学者でしたから...
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『文読む月日』-5月9日

この記事について徳は絶えず前進し、しかも絶えず新たに出発する。(カント)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳トルストイの思想を見るに、徳は信仰の生活、善などとほとんど同じ使われ方をしているように感じます。特に信仰的...
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『文読む月日』-5月8日

この記事についてある人が賢者に向かって、あなたは悪い人間だと世間で言ってますよ、と告げた。すると賢者は答えて言った。「みんなが私のことを何もかも知っていないから、まだありがたい。もし何もかもを知れば、もっとひどいことを言うだろう」『文読む月...
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『文読む月日』-5月7日

この記事について運命に偶然というものはない。人は運命に出会うのではなく、運命を創造するのである。(ウィルメン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳人生能動的に生きろよ、という励ましのようです。ウィルメンというのが誰...
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『文読む月日』-5月6日

この記事について人間が動物より上だというのは、動物を冷酷に苦しめうるからでなくて、彼らをれむからである。(仏陀の教え)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳強い力を持つ者が上なのではなく、精神的優位を持っているから上...
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『文読む月日』-5月5日

この記事について何人に対しても誠実であれ。ことに子供に対しては、しかりである。子供との約束は必ず守れ、さもないと彼を虚言に慣らすことになるであろう。(『タルムード』)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳子供は大人の...
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『文読む月日』-5月4日

この記事について諸君が懐く思想ないし語る思想は、結局善あるいは悪を行なう能力に転じ、因果応報となって諸君に返ってくるのである。(リュシー・マローリ)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳我々のいだく思想から行為が生じ...