文学

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『文読む月日』-2月4日

この記事について理性的存在者の特質は、自由なるものとして己の運命に従う点にあり、動物に特有な運命との見苦しい争いではない、ということを忘れてはいけない。(マルクス・アウレリウス)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳...
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『文読む月日』-2月3日

この記事についてわれわれが互いに互いの生命のなかに生きながら幸福に暮らすこと、それが神の意思である。(ジョン・ラスキン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳ジョン・ラスキンはイギリスのキリスト教徒ですから、このど真...
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『文読む月日』-2月2日

この記事について死を忘れた生活と、刻々近づく死を意識した生活とのあいだには――天と地の隔たりがある。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳前日はストア派哲学者でありローマ皇帝のマルクス・アウレリウスの箴言でしたが、ス...
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『文読む月日』-2月1日

この記事について人間は、自分の体も自分の精神も自分だと考えている。しかしながら人間はいつも、そして若いころなど特に、肉体のことだけに気を配る。ところが人間にとって一番大事なものは、実は肉体ではなくて精神なのだ。それゆえわれわれが最も配慮しな...
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『文読む月日』-1月31日

この記事について一部の人々が、ほかの人々の批判を許さず、お前たちはただ黙って信じさえすればいい、といった態度で宗教上の掟をでっちあげること――世の中にこれほど傲慢不遜な行為があろうか!そんな掟が人々にとってなんになろう?『文読む月日』ちくま...
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『文読む月日』-1月30日

この記事についてもしも土地に対する権利を持たない人人間が一人でもいるならば、私や、あなたや、それにまた、すべての人々の土地に対する権利も、合法的でないことになる。(エスマン)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳土地...
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『文読む月日』-1月29日

この記事について人間の価値は、その所有する真理によって計られず、その真理を獲得するためにその人が注いだ心血の度合いによって計られる。(レッシング)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳レッシングは18世紀ドイツの啓蒙...
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『文読む月日』-1月28日

この記事についてこの世の短い期間を、永遠の掟に従って生きなければならない。(ソロー)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳限りある命=物質の生活と、永遠の掟=神の愛という対比が見て取れます。ソローの『ウォールデン 森...
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『文読む月日』-1月27日

この記事について賢者はそれが自分にとって有利だから愛するのではなく、愛そのもののなかに幸福を見出すから愛するのである。(パスカル)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳パスカルの箴言です。おそらく『パンセ』からのもの...
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『文読む月日』-1月26日

この記事について世の財宝をもちて兄弟の窮乏を見、かえって憐憫の心を閉ずる者は、いかで神の愛その内にあらんや。子らよ、われら言と舌とをもて相愛することなく、行為と真実をもてすべし。(「ヨハネ第一公書」第三章一七~一八節)『文読む月日』ちくま文...