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『文読む月日』-5月26日

この記事について死は同意で、それゆえ、また道徳的行為でありうる。動物は息が絶えるだけであるが、人間は自分の霊をその創造者に委ねなければならない。(アミエル)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳死は同意で、というとこ...
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『文読む月日』-5月25日

この記事について他人の悪口を言ったり、君のことを褒めたりする人の話は、聞かないほうがいい。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳社会に出ていると思い当たる節がたくさんありますよね。大昔からそうなのでしょう。悪口につい...
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『文読む月日』-5月24日

この記事についてもし汝のうちに行動力があるならば、その行動をして愛に溢れたものたらしめよ。もし汝が弱くて無力な存在であれば、汝の弱さをして愛に溢れたものたらしめよ。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳愛の実践には自...
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『文読む月日』-5月23日

この記事について自然はわずかしか求めないが、人間の心が欲望を逞しゅうする。『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳この考えも古今東西言われてきた欲望に対する考え方ですね。自然が求める、という言い方がストア哲学っぽい感じ...
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『文読む月日』-5月22日

この記事についておよそ真に偉大な事業は、徐々に、目立たぬように達成される。(セネカ )『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳キリスト教の書物で度々出てくる、神の国は徐々に近づけりというような考えは何なんでしょう。おそ...
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『文読む月日』-5月21日

この記事について過ぎゆく一日一日を善事で飾るがよい『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳一日一善というやつですね。色々な宗教で言われることですが、日本で色濃いのは仏教の教えでしょうね。このテーマの他の箴言も、善を行う...
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『文読む月日』-5月20日

この記事について汝ら真理を悟らん、真理は汝らを自由ならしめん。(「ヨハネ伝」第八章三二節)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳真理を知る人は自由であるということですが、自由というのはもちろん精神的な自由のことです。...
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『文読む月日』-5月19日

この記事について万人に向かって、この私のように振る舞え、と言えるように行動せよ。(カントによる)(訳註「汝の行為の格率が、同時に万人にとっての行為の格率でありうるごとく行為せよ」――カント)『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北...
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『文読む月日』-5月18日

この記事について己れの霊を浄め、疑惑から解放された人にとっては、天は地よりも近い。五官が与えるすべての知識に通じている人でも、物の真の本質を知らなければ、なんら益するところはない。あらゆるものについての真の知識とは、そのなかに物自体としての...
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『文読む月日』-5月17日

この記事についてアッシジのフランチェスコの言葉によれば、まったき喜びは、不当な非難を忍び、その肉体的苦悩に堪えながら、その非難、その苦悩を自分にもたらした者に敵意を懐かないところにある――すなわち、いかなる人々の悪も自分自身の肉体的苦悩もけ...