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文学

『文読む月日』-6月25日

この記事について けっして言いわけはするな。 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 おそらく本書で一番シンプルなお説教です。この日に取り上げられているテーマとしては、自己愛のために霊を害することの害悪、つまり甘えや...
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『文読む月日』-6月24日

この記事について 賢者は、死についてよりもより多く生について思うものである。 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 実生活を差し置いて哲学や宗教について考えるときは大抵なぜ生きるのか、どう生きるのか、生と死みたいな...
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『文読む月日』-6月23日

この記事について 中途半端は許されない。神の僕となれ、しからずんば人の奴隷となれ。 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 ある時は信仰に身を入れあるときは世俗に流されて、という生活では物質的な生活に重きを置いている...
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『文読む月日』-6月22日

この記事について 信ずるということは、われわれが知っているもの、疑いもなく存在するもの、それでもわれわれの理性で把握できず、言葉で表現できないものに対してのみ可能である。 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 トル...
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『文読む月日』-6月21日

この記事について 不合理な生活から来る苦悩は、われわれに、合理的生活の必要性を意識させるに至る。 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 快不快の欲求が生き物の根底にある判断軸だと思いますが、合理についても同じだと言...
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『文読む月日』-6月20日

この記事について 人々が人肉を食って、それを別に悪いことと思ってない時代があった。今でもまだそうした野蛮人がいるにはいる。でも人々は次第に、人肉を食うことをやめていったのだ。同様に今でも人々は、次第に動物の肉を食うことをやめつつあり、まもな...
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『文読む月日』-6月19日

この記事について 汝の良心が是認しないことは、いっさいこれを避けよ。 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 トルストイはカントと違って簡単明瞭でいいですね。人生のルールはこれだけです。というのも、人間の本性は良心に...
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『文読む月日』-6月18日

この記事について われわれの霊のなかには、もしわれわれがそれに対してしかるべき注意を払うならば、必ず最大の感嘆の念をもって眺めずにいられない何者かがある(その感嘆の念が当然のものであるならば、それは同時に必ず、われわれの霊を高めずにはおかな...
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『文読む月日』-6月17日

この記事について 戦争の場合ほど、人々の行動のなかに外部からの教唆の力の結果が、すなわち理性への聰従でなくて、人の伝えへの聴従の結果がはっきり現われることはない。幾百万の人々が、彼ら自身ちゃんと、それが愚劣で、醜悪で、有害で危険で、破壊的で...
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『文読む月日』-6月16日

この記事について 一般社会悪を克服するには、ただ一つの方法がある。すなわち自分自身の生活の道徳的完成に精進することである。 『文読む月日』ちくま文庫 レフ・トルストイ 作 北御門二郎 訳 周りに流されるなよということですね。一般社会悪ってな...